単行本『八月のセノーテ』7/7発売!
このたび僕の初の単行本『八月のセノーテ』がついに発売されることになりました。
第十回林芙美子文学賞大賞受賞作の「森は盗む」も併録の一冊。価格は1,870円(税込)。
https://publications.asahi.com/product/25405.html


装丁は鈴木成一デザイン室様、装画は『生きとし生ける』の長谷川未来さんにお願いし、これ以上ない完璧なデザインで世に送り出すことができました。
皆様本当にありがとうございます。
僕は一応デザイン業者でもあるので、小説を書くたびに「もしこれが本になったら…」と自作の装丁イメージを頭でいろいろと妄想してきたのですが、今回はお二人に託しました。
本当に実力のある人には、細かいことを言わずに丸ごと託すのが一番であるということを、僕はこれまでの人生で学んできたのだ。
かくしてその判断は正解であった。
装画を思い切ってお願いした長谷川さんとは偶然のご縁で出会いました。
たまたまSNSで流れてきた『生きとし生ける』を読んですごく良いなと思ってたら、なんとその作者様が僕の「森は盗む」の感想をポストしてくれていたのです。
こういう話はマンガや作家のエッセイでよく見かけるけど現実にそういうことがあるのか! すごいよね。あったよね。マンガみたい。
長谷川さんからはその後「八月のセノーテ」にも感想をいただき、作品を楽しんでいただけたようであったので、これはもう単行本になった暁には……とその時からうっすら企んでいたのだが、本当にそんなことが可能なのか分からなかったので、いざ依頼をする時は大変緊張した。
そしたらご快諾をいただき、ああこれはもう大丈夫だと、きっと良い本になるに違いないという確信を得て浮かれていたら、編集部から装丁デザインを誰にお願いするかという話になり、その中に鈴木さんのお名前が普通にあり、え、よく分からないけど、そんな大御所にお願いできるもんなんですか?? とこれもまた半信半疑だったものの、結局、鈴木成一デザイン室の超一流のプロの仕事を経て、この装丁が完成したわけである。
ほんとに何から何まで信じがたいことが起きた。
そもそも本が出るってなんだよ。
サンプルをいただいた時、あまりに現実味がなさすぎて「本に自分の名前が書いてる」とだけ思ってぼんやりしましたよ。
単行本は7/7、七夕の日に発売です。
小説の内容については過去に自作紹介ブログを書いていますのでそちらをご覧ください。
ということで少しでも興味のある方はぜひお近くの本屋さん、または各オンライン書店さんにてぜひご予約くださいませ。(数日前に言うことではない)
https://publications.asahi.com/product/25405.html
命を削って書いた物語です。よろしくお願い致します。