鳥山まことさんと制作した建築短篇集『コンストラクションメモリーズ』を携えて文学フリマ大阪13に出店します
本当にどうかしてるぜ。
告知また忘れるところだった。
表題の通り、2025年9月14日(日)開催の文学フリマ大阪13に出店いたします。
今回は一人です。
文フリには出たい、でもひとりぼっちはいやだと泣いていたら、親切な阿瀬みちさんが声をかけてくれたので出店に至りました。
ブースは【あ-11】です。
webカタログはこちら。
https://c.bunfree.net/c/osaka13/!/%E3%81%82/11
で、色々売るんですけども、一番の目玉はあの「時の家」を書いた鳥山まことさんと一緒につくったZine『コンストラクションメモリーズ』である。




こういった感じで、書き下ろしの短篇が3本ずつの計6本、+それぞれのあとがきが収録してある。
なかなか大変なzine作りであった。
我々はこの6本をほとんど一ヶ月で書いたのだが、さらにそこからお互いの批評というかダメ出しが行われ、書き直し、お互いの校正を経て、ようやく一冊の本になったのだ。
新人とはいえ、作品が文芸誌に掲載されているプロの作家に「ここが良くない」なんてよく言えたもんだ。
でも僕は作品の感想については相手が誰であろうと嘘はつけないので言ってしまう。
おそるおそる、言っていいですか、とLINEを送ると鳥山さんは「ぜひ教えて欲しいです!」と返してくれた。
これですよ皆さん。
この態度。
こういう人が伸びるんですよ。
僕はその一言で安心して、言いたいことを連発で送ってしまった。
すると後日鳥山さんも僕の作品に対して鬼長文の感想をくださって、それに対して僕も自作に大きな修正を加えることになった。
やってみて思ったが、これは編集者とのやりとりそのものだ。
ダブル編集者スタイルで僕たちの作品はブラッシュアップされ、本当に言ってよかった、言ってくれてよかったとつくづく思う。
この関係は誰でも成立するものではない。
普通こんなんケンカになりますよね。
でも僕たちはケンカにならず、作品を世に出すことができました。
そういえば先日、文芸評論家の宮崎智之さんに「なんで一人で書かなかったんですか?」と訊かれて僕は一瞬言葉に詰まってしまった。
あれ?
なんでだっけ?
その記憶が欠落している(あるいは元々存在しない)ほど、鳥山さんとzineをつくることは自分の中で自然な行為だったのだろうと思う。
自然な行為を自然なタイミングで行うこと。流れに逆らわないこと。理屈でものを考えないこと。
これは僕が人生において大切にしている信条だが、今回もやはり本が完成して改めて、ああ、鳥山さんとやって良かったと、ここに収められた作品群は鳥山さんと一緒じゃなければこの世に生まれていなかったのだと、自分の直感を褒め、その直感をノータイムで快諾してくださった鳥山さんに感謝するばかりである。
良いものができたと思います。
ぜひ文フリにお越しいただき、手に取ってみてください。
そのほか、前回の東京文フリでたいへん好評を博した小説トリッパー編集部『受賞者たちの林芙美子文学賞にまつわる話』も販売いたします。
ただの新人である僕に売らせてくれる編集部ナイス。

あと、7月に出たばかりの僕の初の単行本『八月のセノーテ』も数は少ないですが販売します。もちろんご希望の方にはサイン入れます。

そして前回の東京文フリで売れ残大人気だった僕の短篇+写真zine『砂漠の王妃と水の妖精』も持って行きます。
こちらは写真と組み合わさることで生まれる独特の間合いというか、静けさのようなものがうまく表現できたのではないかと自負しております。

ということで9月14日(日)はインテックス大阪にぜひお越しください。
人生の最高体重記録をさらに3kg更新した僕が笑顔でお出迎えします。
どうぞよろしくお願いいたします。